母が亡くなって、実家は空き家になりました。
いらないものは処分しましたが、まだすっかり片付けられていません。
ずっと、気になっているのですが、なかなか足が向かないのです。
どうしてなのか、自分でもよくわかりません。一人で、思い出のある実家に足を運んで、ひっそりと遺品整理するのが、辛いのだろうか…いや、もう1年以上経ったし、母の最期をしっかり見送ったことでそこは違うのです。
いつまでにという、明確な日にちが決まっていたら、否応なしにやっているのでしょうが、この新型コロナウイルスの感染拡大で、兄もこちらにこられないため、ずるずると引き延ばしています。
ただ、そのまま放置しておけば、また固定資産税等、維持費がかかりますので、雪が降る前に家じまいしようと考えています。ちなみに、築50年以上の実家は更地にして売却する予定です。
今、実家に残っているもの。
・リサイクルに出す予定の家具、衣類、着物、
・私のうちで引き取ろうと思っている、布団やシーツ数組
・お焚き上げしようと考えている人形類
・物置にある亡き父の職人道具(建具職人)
・庭のつつじ
・膨大な写真、母の大事にしていたバッグ、置物等
きっと、写真、母の思い入れのあったものの処分をどうするか、これが私の中で一番ネックになっているんだと思います。
残しても、どうしようもない物だとわかっているけど、捨てられない。写真は、兄に相談したら、兄がアルバム等は台紙から写真をはがして、持って行くというので、数枚おすそ分けしてもらい解決できそうです。
ただ、母の生前大事にしていた物や、亡くなる頃まで使っていたバッグなどは踏ん切りがつきません。
もらったところで、私が使うはずもないのです。
ただ、母の思い入れのあるものを捨てられないのは、私が母との思い出を捨てるようで怖いのだと思います。
物を捨てても思い出は心の中に残っているはずなのに。
遺品整理はそういう意味では、残された側にも時間が必要なのかも知れません。
私が実家に足を運べないのは、思い出の詰まった物への執着があるからなのだと思います。
もう一度、思い入れのある遺品と向き合い、処分できれば処分する。どうしても捨てられないものは自宅へ持ってこようと思います。そして、手放してもよいと思えたら、その時手放せばいい。
なんか、究極の断捨離ですね。ただでさえ、断捨離は苦手なのに。
あらためて、また、残っている遺品整理に取り掛かろうと思いました。もう、そろそろ最後にしないと両親に申し訳ないです。
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