この春、就職して自宅を離れた長男から、LINEが来ました。
長男は国立大学へ進学し、その後2年大学院へ進学し、ようやく社会人になりました。現在は大学院で学んだことを生かし、企業の研究室に勤務しています。
我が家は子どもが3人。
教育費がかかる事は覚悟していましたが、そもそも、子ども自身が勉強する気にならないと、進学など絵にかいた餅です。
長男、長女に関して言うと、勉強に対しては自主的な子どもだったので、高校、大学と進学しました。
次男は勉強はあまり好きではなかったと思いますが、理系は得意だったので、高専へ進学しました。
長男からのLINEですが、大学院2年分の奨学金が半額免除になったという喜びの報告です。
半額免除は成績や大学院での研究実績等で大学が優秀であると認めれば、申請、審査を通して決定されます。
長男は卒論の研究はもちろんですが、学会での発表等にも参加していましたので、これは本人の努力の賜物です。
大学院で借りた奨学金は約200万円。それが半額の100万円になったわけですが、もちろん大学4年間の奨学金の返済もありますので、子どもは社会に出た時点で、借金持ち。
親として、十分な教育費を用意できなかったという、申し訳ない気持ちはありますが、何せ、子ども3人。私は病気で仕事を途中離脱。住宅ローンも抱えてる。
自宅外通学の期間、長男に仕送りはしましたが、足りない分はバイトと奨学金でまかなうことになりました。
ただ、私自身も学生時代、バイトもして奨学金を借りていましたので、あまり抵抗はありませんでしたし、10年位で返済し、生活にゆとりもありました。
教育費を若い時から貯めて、十分な用意ができるのであれば、もちろん奨学金を借りる必要はないと思います。ただ、私立か国立か、自宅通学か自宅外通学かで大学の期間にかかる経費は全く違いますので、まずは大学選びをよく考えることです。
ちなみに我が家は国公立1択です。なぜなら、ある程度の良い大学に進むには自宅外通学必須{家賃や生活費がかなりかかる)だったからです。
結論から言うと、貯蓄で賄えない時は、奨学金を利用するのは良いことだと思います。
ある程度、教育費のめどが立ち、足りない分(大学進学のため、自宅を離れ生活費がかかるなど毎月の仕送りが十分できないなど)は奨学金を借りるほうが、親が教育ローンを組むより、ずっと利子も安いですし、卒業してから返済が始まるので、同じ借金でも、かなり違います。
我が家は連帯保証人は父である夫です。万が一何かあって、本人が返済できなくなっても、こどもたちの大学期間が終われば、親が肩代わりするだけのゆとりはあります。
まだ、将来何をしたいのかわからないのであれば、大学で勉強するのは大事なことですし、将来の選択肢の幅が広がると考えています。
ただ、現実をみると奨学金を借りて、その後返済できない大学中退者や社会人はかなりいます。
大学に勉強に行ったはずなのに、生活費を稼ぐためのバイトに追われ単位がとれずにいるケース、正社員で就職できなかった、借入額があまりにも大きかったなど、理由は様々でしょう。自己破産に追い込まれるケースも珍しくはないようです。
現実的に、学費、生活費すべてをバイトや奨学金で賄うのは非常にリスクがあると思います。
ですから、ある程度、大学期間にかかる予算を計算し、余裕がない生活が見えているのであれば、出来る範囲で考えること、
例えば首都圏のような生活費だけが莫大にかかる地域の大学は選択肢から外す、私立か国公立かある程度絞るなどです。
学ぶために選択したことが、将来のこどもの生活、ひいては親の生活が破綻するようなことだけは、避けてほしいと思います。
コメント