「恋をすると、ドーパミンが分泌されて幸せな高揚した気分になる」なんて、聞いたことはありませんか?
ドーパミンとは、幸せな気分やテンションが上がった時などに、よく使われることがありますが、そもそもドーパミンとは何なのでしょうか。
ドーパミンとは神経伝達物質の一つで、脳内にあるホルモンの一種です。
セロトニン・オキシトシン・ドーパミンは「幸せホルモン」と呼ばれ、幸福感を与えるホルモンの一つがこのドーパミンです。
人間が生きていくためには、目標達成や危険回避のために「やる気」を出さなくてはいけません。ドーパミンは生きるために必要なやる気を促し、幸福度をアップさせるホルモンです。
また、仕事や学習などに必要な情報を一時的に記憶・処理する能力である「ワーキングメモリー」にもドーパミンは影響を与えるといわれています。
つまり、ドーパミンの分泌が活性化されると、学習能力や仕事能率のアップも期待できます。
ほかにも、達成感、快感、喜び、感動などももたらします。そのため、ドーパミンが不足すると「やる気が起きない」「記憶力や作業能率の低下」「無関心・無感動」などを引き起こし、幸福感の低下に繋がってしまいます。
それでは、ドーパミンを増やすためにできることはあるのでしょうか?
ドーパミンを増やす方法
- 運動の時間をつくる
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一番良いのは、有酸素運動を日課に取り入れることですが、難しいと言う人も多いでしょう。仕事の合間や昼休みに、ストレッチをする、通勤に歩く時間を取り入れるなど、運動をすることで、ドーパミンが増えると言われてます。
- チーズや大豆食品をたべる
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ドーパミンの原料となるのは「チロシン」というアミノ酸で最も多く含んでいる食品は乳製品です。正確には乳製品にふくまれる 「カゼイン」と呼ばれるタンパク質からチロシンは多く摂取できます。
そのため、乳製品のなかでもチーズは特におすすめです。チーズは生乳の水分を抜いて残ったタンパク質を固めたものです。そのため、もっとも効率よくカゼインを摂取できる食品といえます。
そのほかの食材として、大豆の煮豆、豆腐、納豆、枝豆、おから、きな粉など、大豆食品にも多く含まれます。
- 小さな目標やタスクを達成する
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ドーパミンは何かを達成していくことで活性化されます。しかしながら、いきなり大きな目標を掲げてもそう簡単には達成できないものです。大きな目標を達成すると、確かに達成感も大きく、ドーパミンも増加するでしょう。一方で、燃え尽きてしまったり、多くは挫折してしまうものです。
ですから、「達成しやすい小さな目標やタスクを設定する」
これが大事なポイントです。
達成しやすい小さな目標を設定する事で、ドーパミンを継続的に分泌できます。さらに目標が達成できた時には褒める・ご褒美があるとさらに分泌が促されます。
自分で褒める、達成したら好きなことをするでも構いません。仕事であれば、職場の仲間に褒めてもらう、ダイエットであれば、身近な人に「頑張ったね、すごいね」と褒めてもらう。
褒めてもらう事で、人はさらに目標を達成しようとします。
- 質の良い睡眠をとる
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質の良い睡眠をとることは、精神的・身体的にも良い影響を与えることは良く知られています。よく、「徹夜をしたら頭が冴えてしまった」という経験はないでしょうか?
それは一時的にドーパミンが過剰に分泌された状態で、一見作業効率が上がるように見えますが、睡眠不足による認知機能の低下を補う効果はあまり期待できません。
質の良い睡眠は、ドーパミンを含む神経伝達物質を再充電できるのです。
自分の様々な目標達成のために、ドーパミンは重要な幸せホルモン。運動、食事、睡眠のほかに、小さな目標を設定して達成を積み重ねることが継続的なドーパミンの分泌に繋がります。
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